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ヒガンテス・フェスティバル@アンゴノ / Angono Higantes Festival

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マニラの隣のリサール州アンゴノにて行われる「ヒガンテス・フェスティバル(Higantes Festival / 巨人祭り)」に行ってきました。お祭りの事は『フィリピンアート みちくさ案内 マニラ編』で知りました。

 思うようには行けないフィリピン行きながら、それでも努めて予定を合わせてフィリピンのお祭りには参加するようにしていますが、このヒガンテス・フェスティバルは私が行ったいくつかのお祭りの中でも最高にオススメしたいお祭りです。これだけのためにフィリピンに行ってもよいのではないでしょうか。祭りに合わせてフィリピンに行き、お祭りとアンティポロのピント美術館を回るというリサール州を周遊するコースはなかなかいけてると思います。

 アンゴノにもホテルがある感じではありましたが、私は二日間ともマニラからFX(乗合タクシー)で通いました。SMメガモールの駐車場からアンゴノ行きのFXに乗せてもらっていました。料金は100ペソもしなかったんじゃないかと思います。アンゴノ行きのFXはマニラのいろんなところから出ていると思いますのでホテルの最寄のところからFXに乗るのがいいのではないでしょうか。
参考:The Road to Angono….East of the Metro

 こちらのアンゴノはアート・キャピトルを標榜しており、フィリピン国内の芸術の中心地・芸術の町として知られるところでもあります。お祭りにもそのアート的な感覚が反映されています。
 カルロス・フランシスコというナショナル・アーティストを輩出した場所でもあり、今もアトリエ跡がギャラリーとして残っています。ギャラリーはお孫さんが管理をしておられ、カルロス・フランシスコの遺品コーナーと画廊エリアがあり、画廊エリアでは現代の作家の展示が行われていました。私は見学ついでにお祭りの概要などをうかがっているうちにすっかりこちらでお世話になってしまい、なんとなく流れに甘えてお昼ご飯までいただいてしまいました。

 このお祭りは聖クレメンテ(クレメンス1世)を祝うお祭りとなっており、聖クレメンテの記念日の11月23日に開催されます。実際には前日の22日も含めて二日間にわたって開催されます。
 22日は昼の3時からパレードが始まり、灼熱の中夕方にかけてパレードが続きます。張子の頭部と布で作った体のヒガンテ(巨人)ははっきりいってかなり可愛いです。動きもいい感じだし首がポヨンポヨンと動くのもいけてます。子供のヒガンテもいるしバエ湖に面した街なだけあって魚や海老の形をしたヒガンテもいます。そもそも聖クレメンテが漁師さんの守護神でもあるとか。
 パレードを追いつつ点在するギャラリ−なんかを巡り、ウロウロして過ごしました。街はすごい広いわけではないものの全部歩いて回れるほど狭くもないといった感じでしょうか。地図も載っていますので『フィリピンアート みちくさ案内 マニラ編』が手元にあれば便利だと思います。
 市中の張り紙なんかを見ている限りこの日の夜も面白そうな催しがありそうでしたが、夜の部までは私もカバーしきれず。アンゴノに宿を取っていればゆっくりできたような気もします。ともあれヘトヘトになりながら「Balaw Balaw Restaurant」というレストランでご飯をいただいて帰りました。こたらのレストランは画廊も兼ねており、ちょっとしたアートセンターみたいな感じにもなっています。パレードを終えたヒガンテも数体、このレストランに帰ってきておりました。

 そして本番である翌日の23日。前日にその辺をうろついている若者らに「明日のパレードは何時か?」と尋ねて歩いたのですが今ひとつ要領を得ず、ただとにかく朝が早いということだけを察しました。次の日の段取りを聞きまわる中で「明日は水がかかるからカメラは注意した方がいいよ」と注意してくださる方があり、ここではじめてこのお祭りが水かけ祭りだと知った次第でした。
 ともあれ早起きをしてアンゴノに向かい、朝の8時頃にアンゴノに着きましたが、既に老若男女問わずバケツや水鉄砲を手に皆ノリノリで水を掛け合っていてもうそこらじゅうがびちゃびちゃ。FXを降りて教会に向かうトライシクルに乗っていても横からバケツで水を浴びせかけてきます。一応外人なので多少手加減はしてくれますが、外人とみて逆に挑んでくる子供らなんかもいて、着いてすぐずぶ濡れになりました。
 そこから先はパレード、水かけ、パレード、水かけの連続です。カメラを向けると皆が大声で叫びながら人が集まってきます。100% FUN。まさにIt’s More Fun in the Philippinesって感じです。大騒ぎして笑いながら過ごす。熱狂していてもみんなが優しい。フィリピンの良さが凝縮されている時間だと思いました。
 朝から始まったパレードですが、聖人のの乗った神輿が教会に帰ってくるのが昼の三時ごろ。神輿が帰ってきて教会の鐘が鳴り、バンドの演奏の合いの手で「ビバ!サン・クレメンテ!」と皆で祝福するシーンはものすごく感動的です。パレードは地域対抗のコンペティションにもなっており、そのコンペの結果発表もあります。私が行った時はサン・ロケという地域が優勝していました。こちらの地域は常勝チームのようでした。

 水かけ祭りというとタイのソンクラーンが有名ですが、こちらのヒガンテス祭りもワイルドで楽しいお祭りです!

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