番外編:リオ・デ・ジャネイロ旅行記 ブラジル建築探訪
子供の頃、開高健氏の『オーパ!』で目にして以来一度行ってみたいと思っているのがブラジルの首都ブラジリアです。しかしオリンピック期間ということもあってか、うかうかしていたらリオからの飛行機の切符が全然取れなくなってしまって残念ながら今回のブラジリア行きは断念しました。ブラジル人の友人知人らに「ブラジリアに行きたい」というと「なんで?何もないよ」と皆一様に首をかしげるのですが、私にはちゃんと目的があり、それはオスカー・ニーマイヤーの建築を見ることなのです。そこで今回ブラジリアは諦めるとして、ではリオデジャネイロ周辺にニーマイヤー建築はないのかというと、隣町のニテロイに幾つかのニーマイヤーの建築があります。ニテロイ市のパンフレットによれば、世界でブラジリアに次いでニーマイヤー建築が数多くある街がニテロイとのこと。お願いしてガイドのエランさんにニテロイへと車を飛ばしてもらいました。
実際に私が廻れたのは2件、ニテロイ現代美術館(Museu de Arte Contemporânea de Niterói)とポピュラーシアター(Teatro Popular Oscar Niemeyer)です。どちらもニーマイヤー作品としては後期にあたる作品だと思います。
まず現代美術館の方ですが、車で坂を上っていったところでその着陸したUFOのような姿が青い空をバックに見えたところで「オォ!」と思わず声をあげてしまいました。パッと見てとにかくかっこいい。一発で心を捉えられてしまうその姿。何も言うことはありません。立地も素晴らしくて陸地がちょっと海に突き出した崖の上に立っており、空と海に囲まれた最高の場所。この場所からもコルコバードのキリスト像が見えます。外がカッコよければもちろん中もカッコよくて、美術館としての展示内容も大充実。ちょっとオールドスクールな感じの現代美術らしい現代美術が展示されていました(これらの展示が常設なのかどうかはわかりません)。お土産コーナーも結構充実しておりました。我々は時間の都合もあって食事はできませんでしたが、地下フロアにはレストランもあって空、海、建築、美術、土産、食事の全てが大満喫できるところでした。
その次に行ったのがポピュラーシアターです。位置的にはリオ側から橋を渡って割と近いところにあります。こちらも車で近づいて行って建物の姿が目に飛び込んできた時に「うわー!」っと声をあげてしまいました。感動屋さんですみません。広々とした敷地にニーマイヤー建築で散見される白いドーム様の建物が2棟。これはそれぞれレクチャールームと教育用の展示室になっているようです。レクチャールームの方は中に入れました。それに加えて黄色いタイルに女性のスケッチが加えられたシアター本体が。こちらはギターの形を模したものに見えます。しかしとにかくお洒落すぎ!エントランスに描かれた人々のスケッチは赤い旗を持った人々の姿があり、これはニーマイヤーがコミュニストであったためとのことでした。こちらの施設は全体としてはまだ未完のようで、今後チャペルの建築が予定されているとのこと。敷地内はボランティアのスタッフが解説をしながら案内してくださいます。英語での解説もしていただけました。
ニーマイヤーの建築ではないのですが、車の窓から見えてその見た目に惹かれて後でわざわざ歩いて行ってみたのが第二次大戦で亡くなった兵士のためのモニュメントです。エランさんの解説によれば3人の戦死者のための施設とのことでしたが、中を見ると6名分のプレートがあったような気もしました(詳細はまたしらべておきます)。日本風に言うと慰霊碑ということになると思いますが、これぞブラジリアン・デザインと言いたくなるカッコよさ!石で作られた平べったい建物に塔と2点の彫刻で構成されており、なんとも写真に撮りづらい配置なのですが、中を歩くこともできますし実際近くで見るとたまらない雰囲気があります。
実際に私が廻れたのは2件、ニテロイ現代美術館(Museu de Arte Contemporânea de Niterói)とポピュラーシアター(Teatro Popular Oscar Niemeyer)です。どちらもニーマイヤー作品としては後期にあたる作品だと思います。
まず現代美術館の方ですが、車で坂を上っていったところでその着陸したUFOのような姿が青い空をバックに見えたところで「オォ!」と思わず声をあげてしまいました。パッと見てとにかくかっこいい。一発で心を捉えられてしまうその姿。何も言うことはありません。立地も素晴らしくて陸地がちょっと海に突き出した崖の上に立っており、空と海に囲まれた最高の場所。この場所からもコルコバードのキリスト像が見えます。外がカッコよければもちろん中もカッコよくて、美術館としての展示内容も大充実。ちょっとオールドスクールな感じの現代美術らしい現代美術が展示されていました(これらの展示が常設なのかどうかはわかりません)。お土産コーナーも結構充実しておりました。我々は時間の都合もあって食事はできませんでしたが、地下フロアにはレストランもあって空、海、建築、美術、土産、食事の全てが大満喫できるところでした。
その次に行ったのがポピュラーシアターです。位置的にはリオ側から橋を渡って割と近いところにあります。こちらも車で近づいて行って建物の姿が目に飛び込んできた時に「うわー!」っと声をあげてしまいました。感動屋さんですみません。広々とした敷地にニーマイヤー建築で散見される白いドーム様の建物が2棟。これはそれぞれレクチャールームと教育用の展示室になっているようです。レクチャールームの方は中に入れました。それに加えて黄色いタイルに女性のスケッチが加えられたシアター本体が。こちらはギターの形を模したものに見えます。しかしとにかくお洒落すぎ!エントランスに描かれた人々のスケッチは赤い旗を持った人々の姿があり、これはニーマイヤーがコミュニストであったためとのことでした。こちらの施設は全体としてはまだ未完のようで、今後チャペルの建築が予定されているとのこと。敷地内はボランティアのスタッフが解説をしながら案内してくださいます。英語での解説もしていただけました。
ニーマイヤーの建築ではないのですが、車の窓から見えてその見た目に惹かれて後でわざわざ歩いて行ってみたのが第二次大戦で亡くなった兵士のためのモニュメントです。エランさんの解説によれば3人の戦死者のための施設とのことでしたが、中を見ると6名分のプレートがあったような気もしました(詳細はまたしらべておきます)。日本風に言うと慰霊碑ということになると思いますが、これぞブラジリアン・デザインと言いたくなるカッコよさ!石で作られた平べったい建物に塔と2点の彫刻で構成されており、なんとも写真に撮りづらい配置なのですが、中を歩くこともできますし実際近くで見るとたまらない雰囲気があります。