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番外編:リオ・デ・ジャネイロ旅行記 市内観光編

 観光地に関しては数々の見所があり、今回の日程ではとても希望通り回ることはできませんでした。コパカバーナビーチは朝昼晩いつ歩いても楽しいところでしたし、市内のいたる所から見えるコルコバードの丘のキリスト像も印象的です。コルコバードの丘に登ればそれはそれ、市内が一望出来て爽快この上ありません。イパネマ地区に行けば大名曲『イパネマの娘』が生まれた地とされる伝説のお店があったり、ボサノバ専門店のレコード屋さんで事細かにサンバとボサノバについて解説してもらったり。ちなみに私はそのボサノバのお店でなんとなくムタンチスのベストを買いました。ボサノバ専門店なのでロックはないのかなと思いながらも「ムタンチスは?」と聞くと「あるよ」と言ってCDを出してきてくれました。あらためて店内を巡るとアナログ盤でのロックの取り扱いも多少ありました。イパネマ地区には小洒落たブティックなども散在しており、ショッピングも楽しめます。フィリピン視点からいえばフィリピンでも大人気のビーチサンダルブランド「イパネマ」のビーチサンダルがそこらじゅうのスタンドで売られていますし、「ハワイアナス」のメインブランチがあるのもこのイパネマ地区です。

 コパカバーナやイパネマがアップタウンならダウンタウンにあたるのが旧市街ということになるでしょうか。地下鉄のカリオカ駅を中心に範囲でいえば公園(Campo de Santana)あたりからLapaあたりまでぶらぶらと歩きました。パッソス通りからの路地には細々としたマーケットがあり、バクララーンやディヴィソリアみたいな雰囲気もあります。海の方に行けば美術館や博物館があるエリアです。残念ながら事前のネット予約が必要とのことで中は入れなかったのですがMuseu do Amanhãという博物館は外観がとにかくものすごいので一見の価値ありです。
 話は変わりますが、ここでイチオシのドリンクを紹介したいと思います。地下鉄のEstação UruguaianaからMuseu do Amanhãに歩いて行く途中、リオ・ブランコという通りを通るのですが、その途中で道の東側に「Grão Café」というカフェがあります。もし、リオデジャネイロに行く機会があればぜひそこでアイスコーヒー+レモンというのをぜ飲んでみていただきたいのです。泡立てたカフェラテにレモン果汁とシロップを入れたものだと思うのですが、腰がくだけるほどに美味しかったです。コーヒーならではのコクもあるのだけれど、ものすごく優しい口あたり。あれを飲むためだけにでもいますぐリオに飛んでいきたいですね。
 もうひとつ旧市街で私が驚いたのはカテドラル・メトロポリターナという大聖堂でしょうか。巨大な円錐形の建物で、ものすごい迫力です。最初は夜に行ったのですが、紫にライトアップされていて、月並みな表現ですが中からやおらにダースベイダーが出てきそうな雰囲気!あらためて昼間にも行きましたが中は天窓やステンドグラスから自然光が入ってくるようになっており、椅子が並んでいて大人数でミサができるようになっていました。展示コーナーもあり、そこではトリノ聖骸布に関する研究の展示がされていました。公認レプリカではないとはみましたが一番奥には実物大と思わしき聖骸布のプリントが展示されていました。原寸大で見ることのできる機会もなかなかないので貴重な体験をしました。ただこの展示が常設かどうかはわかりません。
 夜はやはりラパ(Lapa)の街でしょうか。街中には飲食店、ディスコやクラブが立ち並んでおり、週末となるともうものすごい人!二日間にわたってサンバのクラブを三軒廻りましたがそのハコそのハコでスタイルがあってどこも非常に盛り上がっていました。メン・デ・サー通りに隣接してあるCafé Cultural SacrilégioとPizzaria Carioca da Gemaというところはちょっと古いスタイルのこじんまりとした編成のバンドが出ており、年齢層も幾分高い感じでコッテリとした濃厚なノリが味わえました。もう一軒、一本南側のリアシュエーロ通りにあるLapa 40ºという大箱のクラブの三階はもう少しモダンな感じの大編成のバンドが出ていて強烈に盛り上がっていました。フロア前方ではスタイリッシュなダンスを披露する人も多くて私のと心も体も弾みました。